Aqua Catの電子釣果

~弱小エンジニアの備忘録とガジェット~

Razer Basilisk Ultimateの分解/修理+簡易分解化改造

はじめに

Razer Basilisk Ultimateのスクロールがチャタリング(下に回してるのに上に動く)が発生したので修理しようと思い分解方法を調べたのですが

個人的に良いと思える情報がなかったので自分で書き残すことにしました。

修理ついでに外側カバーが簡単に外せる改造を行います。

(グリップテープを張り付けしやすくする為です。)

 

使用した道具などをアフィリエイトで張り付けてますので苦手な方はご注意願います。

また、分解・改造は全て自己責任で行ってください。

*右側がグリップテープ貼り付け後の状態。

 

必要な物

■+ドライバー(1.2)

下記画像のドライバにトルクスドライバと共に付属してます。オススメ。

トルクスドライバー T6

ネジ穴が星形なのでトルクスドライバーが必要です。サイズはT6

■マウスソール

分解時に剥がすので替えのソールはあったほうがいいです。

□グリップテープ

これは分解に必要ありません。記事後半を見て欲しいと思ったら用意してください。

以下は改造用。ぶっちゃけ無くてもいい。

ネオジム磁石

□磁石がつく薄型の板(ステンレス板など)

□パテ(もしくは強力な接着材)

分解手順

1.裏側のネジを外す

緑丸の位置の5つが裏側のネジ全てです。

上側が大きなスールの下に3つ

下側がソールの下に2つ

ネジが星形のトルクスネジですのでトルクスドライバーが必要です。

 

2.トップカバーを開ける

画像の左側が上部分、右側が下部分です。

上下の接続はフレキケーブルで接続されているので黒色のロックを解除して外せます。

 

3.ホイールの分解

基板と接続されている部分(赤枠部分)を外しておき

軸(緑枠部分)を外すことでホイール部分が取り外せます。

 

ホイール部分にライティング用のLED基板がねじ止めされているので外せばあとはツメでひっかけてある部品ばかりです。

緑枠がホイールの回転センサとなっており、スクロールにチャタリングが出ていた現象はこの部分を掃除して解決しました。

(ホイール部分の機密性がかなり甘いマウスなので埃が入りやすいんだと思う…)

少し余談ではありますがホイール下の部分です。

このマウスはホイールの硬さを調整できる機能を持っており、買った当時はどうやって調整してるのかな~なんて気になってました。

裏側のホイールを回すと赤矢印下あたりの部品が上下するようになっており

赤丸で囲まれた突起部分が左右に動きます。それによって金具のバネを調整することでホイールの硬さを変えているようです。

 

レイザーオプティカルマウススイッチを初めて見ましたが外観はオムロンスイッチとほぼ同等でした。

これも分解して内部構造を見たかったのですが他部品とのクリアランスが狭く、破損なしで分解・再組立てができる自信がなかったので今回は見送りました。

レイザーオプティカルマウススイッチの詳細は下記をどうぞ。

Razer Optical Mouse Switch | Fastest Mouse Actuation

 

4.トップカバーの分解

コネクタ(赤枠部分)からケーブルを外し、ネジを外せば基板を外すことができます。

サイドボタンが緑枠で囲った部分ですのでサイドボタンの不調の際は緑枠の部品群を清掃をオススメします。

 

クリック部分の分解を行うには表側のカバーを取り外す必要があります。

ピンクで囲われた部分にツメで固定されているので外します。

(左上の射線で引いた部分はガイドになっていてツメは無いです。)

*取り外したカバーです。

 

クリック部分が板状の部品でマウス奥側まで伸びています。(赤枠部分)

ピンクの丸の下にバネが仕込まれているので注意してください。

(マウスの遊びを少なくする又はスイッチを軽くする為についていると思われます。)

 

 

分解は以上です。お疲れさまでした。

逆の手順でくみ上げ、ソールを新しい物に張り替えることをオススメします。

 

 

簡易分解化へ改造

さて、最近クリック部分にグリップテープを張るのが自分の中で流行りなのですが

バラに分解できると貼り付けが楽にキレイにできそうなのですが、毎回上記の手順を踏むのが面倒なのでクリック部分が簡単に外せるように改造することにしました。

 

5.カバーの後ハメ加工

トップカバーを分解し、手の部分のカバーを取り外します。

裏側からツメを外さないと外れないので、ツメ自体を無くしてしまいます。

緑枠部分のツメを切り落とします。

赤枠部分は丸ごと切り取ってしまい、鉄板を貼り付けます。

下のツメ2つは残しておきます。向きが揃っているので引っ張れば外せるためです。

赤枠部分にマグネットを仕込みます。

接着剤で固定してもいいですが小さい部分なので難しいと思います。

そんな時は光硬化パテ!

UVライトを当てることで硬化します。逆に言えばライトを当てるまで硬化しませんのでゆっくり位置を決めてここ!という時にライトを当てればいいです。

しかもすぐ硬化しますので押さえ続ける必要もありませんしパテなので上塗りして盛ることもできます。

非常にオススメなので再度紹介しちゃいます。

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*マグネット埋め込み・パテで固定後
少し話は逸れましたがこれでカバーが引っ張って外すことができ、マグネットで浮かないようにすることができました。

ここまでしといてなんですが別にマグネットなくてもしっかり固定できてる気がします。

ということで改造お疲れさまでした。これでくみ上げた状態でカバーが簡単に外せます。

(赤側矢印に浮かせ、緑矢印に引っ張りツメを外すことでカバーが取れるようになりました。)

後はマウスのクリック部分を外すだけでクリック部分を外すことができます。

あとはお気に入りのグリップテープを大きめに貼って後からカットするだけでキレイなオリジナルマウスの完成です。

リザードスキンのグリップは吸い付きが良くFPSプレイヤーなんかにオススメです。

ただ耐久性が良くなく僕は3ヵ月ほどでボロボロになるので張り替えています。

いままではキレイにカットするのが面倒でしたが、分解してパーツ別に貼り後から余分をカットすればかなりキレイにできます。

カラーを変えたりもできますので、皆さん試してみてはどうでしょうか~!