Aqua Catの電子釣果

~弱小エンジニアの備忘録とガジェット~

X11VNCを設定する

サーバーGUIをリンモートコントロール

前回の記事で初期設定が済んだサーバーですが、それ用に画面とモニターをつなぐのが面倒なので遠隔操作できるようにしてしまいます。

今回は同じ画面を複写するX11VNCを設定していきます。

 

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X11VNCの利点として

◾️他の端末を画面として利用できる

◾️キーボード・マウス・画面なしで運用できる

◾️携帯などをリモコンにする

◾️作業途中の状態で他端末に切り替える

などがあります。

以下、行った作業を記述していきます。

ナズェX11VNCなのか

いくつかの種類のVNCサーバーがありますが、X11VNCを利用します。

他のVNCサーバーでは画面が複数になってしまって番号が分からなかったり

物理ディスプレイに表示中の画面を拾うことができませんでした。

そのため、リモートした場合スムーズな作業の切り替えができず使い勝手が悪かったからです。

また、X11VNCだと接続するクライアントでマウスを操作すると物理画面もカーソルが動くので携帯をキーボード兼マウスにすることができます。

 

X11VNCをインストールする

X11VNCをインストールします

管理者権限でコマンドを実行してくださいね

$ yum install x11vnc

 これでポート番号5900

ディスプレイ番号0で接続を受け付けています。

 

パスワードを設定

 念のためパスワードも設定しましょう。

$ x11vnc -storepasswd

Enter VNC password:**** [任意のパスワードを入力]

Verify password:**** [パスワードを再度入力]

Write password to /home/ユーザー名/.vnc/passwd?→[yを押してエンター]

 

もうこれだけで接続することができます。お手軽ですね。

 

接続設定をする

今回は前提条件として

同一LAN内にホストとクライアントが存在することとする。

(意訳:サーバーと携帯が同じローカルIP網に居ること。)

 

 ↑のアプリで設定を行いますがVNCクライアントであればOK

 

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①右上の+で新しいセッションを作成。

 

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②ホスト(サーバー)のIPアドレスを指定して右上の[Save]

 

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③後は[Connect]で接続ができる。

*この後セキュリティは問題ないか?聞いてくることがある。気にせず[Connect]

その後接続のパスワードを聞いてくる。設定したパスワードを入力。

接続できた!

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 *モニターはHDMIで本体から出力。iphoneVNCで接続している。同じ画面を出す

 これで携帯へサーバーのGUI画面を表示することができた。

 これで前述の

◾️キーボード・マウス・画面なしで運用できる

◾️携帯などをリモコンにする

が実現できた。

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 *イメージ。携帯のスクリーンキーボード、タッチパネルでマウスを操作

運用について

ここまでできればサーバーに画面とキーボードなどが要らなくなる。

(いざという時は必要になるのだが・・・)

 

PCから接続した場合、クライアント側のキーボード/マウスで操作できます。

また、接続中でもホスト側のキーボード/マウスはもちろん動きます。

 

携帯がキーボード、マウス代わりにできるので

サーバーをテレビに繋いで携帯をリモコンにできます。

座ったまま携帯グリグリするだけで大画面が動きます。

 

外から使えるようにするのはまた後日。

これを家の外からできるようにするのだが(外部からの接続)

長くなるのでまたの機会に。

 

2019年12月21日追記

CentOS8をインストールしたらx11vncが見当たらない。

CentOS7を再セットアップしてx11vncをインストールしたところ接続できず。

メッセージから『既に5900番のポートを誰かが使ってる』との旨。

どうやらデスクトップ環境にデフォルトで『Vino』というVNCサーバーが入るようになった模様。

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 *GUIの設定>共有>画面共有

ここがアクティブになるとVNC接続ができる。x11VNCと変わらないじゃん。

ところがこのVinoはバグを抱えててそのままだとLinuxからしか接続できない。

(Win10,MacOS,iOSはダメでした。)

ただし暗号化を無効にすれば接続可能になるので下記をターミナルで実行。

$ gsettings set org.gnome.Vino require-encryption false

これで接続できるようになりました。